会社について

設立の背景と想い

創業者・長谷川幸治は、自動車部品メーカーの生産管理職出身。原価管理・工程管理・外注管理、時には現場と1人で何役もこなしながら、モノづくりのあらゆる段階に携わってきた人物ですが、サラリーマンの中でお取引先企業から受けたあるご相談が、後に彼の人生を大きく変えることとなります。 その企業様は「引き入れ会社」といって、地方から出稼ぎに来ている若者を受け入れ、建設現場へ送り出す事業をされていました。 今でいう派遣会社のようなものですが、派遣先の多くはエアコン工事の現場だったため、夏を過ぎると極端に仕事が減っていたのです。 「このままでは、故郷に送るお金を稼がせてあげられない…」責任者の方の悩みを耳にした長谷川は、職場の納品先に掛け合い、人員を必要としている現場は無いか尋ねて回りました。 すると幾つか要望を頂き、その声を引き入れ会社さんへ届けることができました。人手の足りなかった現場からは喜ばれ、出稼ぎの若者たちからも喜ばれました。 彼の実現したマッチングが、多くの幸せに繋がったのです。

こうした経験から1999年に立ち上がったのが、当社の前身である『有限会社ジャステック』。 長谷川は知人の経営する会社で机を借り、そこから営業電話を掛けつつ、毎日のように大工場を訪問して取引先の開拓に努めました。 何度断られても通い続けていましたから、工場にしてみれば煙たい存在だったことでしょう。 しかし、20年以上モノづくりに携わってきた長谷川には確信がありました。メーカーは、人員不足による稼働低下を恐れているはず。 とにかく顔を出していれば、いつか人手が足りなくなった時に頼ってもらえる――そう信じて訪問を続けていたのです。 そしてある時、やはり人手が足りなくなったようで、「力を貸してほしい」との声が掛ありました。 逆境に屈せず前向きに取り組み続けた努力が、実を結んだのです。

製造業に大打撃を与えた2008年のリーマン・ショックも、結果としては躍進の機会となりました。 一時的に経営が苦しくなった時期はあったものの、蓄えを切り崩しながら我慢を続けていると景気が底を打ち、立て直しを図るメーカー各社から依頼が殺到しました。 「この期待に応えなければ！」そんな思いで長谷川は、スタッフを確保しようと自腹を切って時給を上げたり、戦略的な求人広告出稿をおこなうなど、積極的な人材確保戦略を展開しました。 こうした努力がお取引先様から評価され、自社の規模も拡大。元々3、4人だった営業社員は倍以上になり、現在のスタッフ東海の形ができあがりました。

今、世の中は大きく変わろうとしていますが、それでも企業は絶えず成長していかなければいけません。 スタッフ東海が目指しているのは、売上高の100億円突破。共に働く仲間が増え、私たちにできることが増えれば、決して夢ではないと考えております。